1.魂(たましい)はどこへ
愛する親しい人を亡くされたあなたへ、まずはお悔やみを申し上げます。
『ついこの前まで、となりにいて話せるのが当たり前だった人』が目の前から消えてしまい、心の支えをなくされたあなたは、寂しさ、悲しさ、心にぽっかりと穴の開いたような喪失感を感じていらっしゃると思います。
中には怒りを感じていらっしゃるかたもいるかもしれません。
わたしも母(まだ60代前半でした)が急死したときには呆然として、家族とお通夜とお葬式を無事終わらせることに必死でした。
まず自分の職場に電話をし、弔問に来て下さった方の接待、悲しむ間もなく次々と進んでゆく葬儀の段取り…。
葬儀や役所などの手続きがひと通り終わりホッとしたころから、「もういないんだ、どこに行っちゃったの?」と、その姿をつい探してしまったり。
呼びかけたくても声は聞こえず、触れたくても体はもうなく、骨壷があるだけ。
何度も生前の姿を思い出すたび、「せめて夢の中で会いたい」と一度ならず思いました。
2.亡くなったかたは、すぐそばにいます。
人は亡くなると魂(たましい)が肉体から抜けてしばらくの間、家族や親しかった人のまわりで見守ってくれています。(写真にオーブとして写ることもあります)
そして、大体49日を境に〔霊界〕へと旅立って行かれます。
一般的な言葉で言うと〔成仏〕ですね。
亡くなった直後の魂は肉体がないだけで、思考や感情、五感も生前と変わりなくあります。
むしろ肉体がない分、すべての感覚が研ぎ澄まされ、あなたが心で思ったことも全部感じ取っています。
お通夜やお葬式では、一人ひとりの参列者の気持ちはまるわかりで、「この人は義理で来た!」となんていうこともバレバレです。
ですので、あなたが心の中で話しかけたことは、すべて亡くなったそのかたにちゃんと伝わっています。
とはいえ、話しかけても返事はありません。
そんな時は、そっと心の中で生きている姿を思い出して、「あの人がここにいたら、こんな風に言うんじゃないかな?」と想像してみてください。
コミュニケーションのとれていた間柄なら、「あの人」からのメッセージが心に浮かぶはずです。
わたしの場合、葬儀の予算の打ち合わせをしているとき、母の声で「私の葬式に見栄を張らなくていいよ」と聞こえ、思わず笑っちゃいました!
3.夢で会う方法
『夢で会う』って言っても所詮、夢じゃないの? と思うかたもいらっしゃるかたもいるかもしれませんね。
ぐっすりと熟睡できたときに、私たちの魂は肉体から離れ、亡くなったかたと〔幽界〕で会うことができるのです。
〔幽界〕とは、あの世〔霊界〕とこの世〔現世〕のあいだにあります。
睡眠環境を整え、ぐっすりと眠れるようにしてみましょう。
寝具やパジャマ、音や照明など落ち着く環境をととのえます。
ゆっくりと入浴し、空腹でなく、トイレも済ませ、心身ともにストレスのない状態でリラックスしていることが望ましいです。
ストレス状態ですと〔幽界〕にはいけません。
そして、眠りにつく前に会いたかたのことを思い出して、穏やかな気持ちで眠りましょう。
この時『絶対に会うんだ!』と執着心を強く持たないほうが、魂が自由に〔幽界〕に行きやすくなります。
〔幽界〕で亡くなったかたに会えた時、目が覚めてからも妙にリアルで、「あれっ?生きてたの?死んだんじゃなかったっけ?」と感じることがあります。
そりゃそうです、だって本当に会っていたんですから。(笑)
4.最後に
最愛のかたをなくされて、「自分も死んだらあの世で会える」と考えて後追い自殺を考えるかたもいるかもしれません。
そんなことをしても亡くなったかたは喜びませんし、残された人生をまっとうしてほしいと願っていらっしゃると思います。またそのような執着心のある死に方では、死んだ後に愛するかたに会うことは難しいでしょう。
自殺をした魂は深く後悔をするそうです。
でも〔生きてゆく〕って、本当に大変ですよね。
楽しいことばかりじゃないし苦しいことも、「なんで?」って思いたくなることもたくさん起こる。
人は亡くなって魂が肉体から離れた瞬間、それまでの人生の意味やこの世の法則などを一瞬で悟るそうなのですが、この世に執着が強すぎると〔成仏〕できずに、〔地縛霊〕や〔浮遊霊〕になってしまいます。
(あっ、でも寝ている間は、たとえ魂が肉体から離れても肉体と細いシルバーコードというものでつながっているので大丈夫ですよ!)
死んでから後悔しないためにも、いま生きていることに感謝しつつ、いろいろな経験を味わいつくして、安らかにあの世に旅立ちたいものですね。
コメント